私は保健師の仕事が大好きで、つねに「誰かのために」働いてきました。目の前にいる人のため、その家族のため、地域のため、組織のため・・・。
決して無理をしていたわけではなく、これこそが仕事のやりがい!と思いながら走ってきました。
そんなある日、体調を崩してしまい「働きたくても働けない」という出来事に直面しました。思いがけない壁にぶち当たってしまい、とても辛かったです。
このタイミングでいったん立ち止まり、これからの働き方や生き方を考えた結果、「これからは自分のしあわせのために働こう」と決め、ずっと挑戦してみたかった開業保健師の世界に飛び込みました。
開業後は心身ともに健康で、中小企業の健康経営支援や研修講師などを中心に、日々自分らしく働くことができています。
私たちは皆、「誰かのために」一生懸命暮らし、働いているのだと思います。
これはとても素晴らしいことですが、一方で、わたしたちはもっと自分のことを大切にしてあげなければいけない、とも思います。
もし今、「やってみたいこと」や「夢」があるのに、その気持ちにフタをしているのなら・・
自分の気持ちを大切にして、そのフタをそっと開けてあげられる方法の一つが【兼業での起業】かもしれません。
じつは起業を決めた当初、私は複数の起業塾を訪ねましたが、講師は「保健師」という職業すら知らない方ばかりでした。
「開業保健師になりたいなら、開業保健師に教わろう」
そう気づき、信頼している開業保健師の先輩に伴走してもらいながら起業のスタートを切ることができました。
このような自分の経験を踏まえ、兼業での起業塾では、現役の開業保健師による「伴走」を大切にしています。
2024年9月開講の第2期では、私のほかにお2人の講師をお招きしています。私が開業前から信頼し、尊敬している先輩たちです。
保健所勤務時に、アパートが借りられず長期入院となってしまった統合失調症の方との出会いを経験し、公務員をしながら保健師大家となる。
現在も大学病院に勤務するかたわら、不動産賃貸業、研究支援/学習支援業などの開業保健師としてのサイドキャリアを構築中。
看護職のキャリア支援では、オンラインコミュニティを主宰し、全国のエンタメ保健師の発掘にいそしんでいる。
公衆衛生看護分野の大規模なアンケート調査の実施とその分析、論文化・学会発表の支援が得意です。
産業保健(朝日新聞、㈱HOYA、日経BP社)現場で実績を積み、1990年に個人事業主「独立した保健師」になりました。当時、開業保健師としての働き方は理解されませんでした。
1995年に「有限会社 ビーイングサポート・マナ」を、2000年にはNPOまなネットを設立。「生き方を援助する健康教育」という視点で、単なる疾病予防でなく、人生の質を高める基盤としての健康づくりを行うために、「保健医療従事者向けのセミナー」「健康に関する講演」「地域や企業、健保の事業支援」を実施。更にはコーチとして個人をサポートしています。